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森永乳業、全工場の主燃料を天然・都市ガスに転換完了

 森永乳業㈱(東京都港区、宮原道夫社長)は24日、全11工場の主燃料が天然ガス・都市ガスに切り替わったと発表した。昨年10月から盛岡工場(岩手県盛岡市)の使用燃料(緊急時用発電機を除く)を、重油から都市ガスに順次転換する取り組みを進めており、今月完了した。

 同工場では、高栄養流動食を中心に年間2万7,000トン(2019年度実績)の製造を行っている。これまでに冷水用冷凍機を高効率設備に更新し、CO2排出量を年間500トン削減していた。今回の燃料転換で、さらに年間1,100トン、計1,600トンの削減となる予定。今回削減した1,100トンは、19年度に同工場で排出したCO2総量の約13%に相当するという。

 同社では、19年度から開始した中期経営計画の中で、「ESGを重視した経営」を掲げ、その重要取組課題の1つである環境への取り組みとして、グループ全体で21年度までに13年度比8%のCO2排出量原単位削減を目標にしている。

 これまでに、18年度に佐呂間工場(北海道常呂郡)、19年度に別海工場(北海道野付郡)でボイラー使用燃料を重油から天然ガスに変更し、年間のCO2排出量を佐呂間工場で5,000トン、別海工場で5,500トン削減した。また、利根工場(茨城県常総市)には太陽光パネルを設置、神戸工場(兵庫県神戸市)ではコーヒー飲料製造時に排出されるコーヒーかすなどをエネルギーかして工場内で利用するなど、自然エネルギーの利用を進めている。
 これらの取り組みによって、19年度は13年度比で12.6%のCO2排出量原単位削減を実現した。

 同社では、「今後は関係会社についても順次、天然ガス・都市ガスへの燃料転換を進める。さらなるCO2排出削減に向けてクリーンなエネルギー活用、高効率設備導入、日々の省エネ活動などにより環境負荷低減を推進し、サステナブルな社会づくりに貢献する」としている。

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