森永乳業、グリーン電力を導入
森永乳業㈱(東京都港区、宮原道夫社長)はこのほど、東京電力エナジーパートナー㈱(東京都中央区、秋本展秀社長)と「グリーン電力証書」購入契約を締結したと発表した。対象は、4つの事業所(東京多摩工場、大和工場、装置開発研究センター、東日本市乳センター)からなる多摩サイト。
同社は、2019年度から開始した中期経営計画のなかで、「ESGを重視した経営」を掲げ、その重要取組課題の1つである環境への取り組みとして、グループ全体で21年度までに13年度比8%のCO2排出原単位削減を目標にしている。
東京多摩工場は、牛乳や飲料、ヨーグルトなどを年間約24万トン、大和工場は育児用ミルクなど粉乳を年間約2万トン製造する、同社の主力工場。これまでに、ガスコージェネレーションや太陽光発電システムを導入するなど、環境負荷削減に取り組んできた。
今回のグリーン電力導入で、多摩サイトで購入している年間600万kWhがグリーン電力に切り替わる。これにより削減されるCO2排出量は、年間約2,650トンを見込んでおり、これは、19年度に多摩サイトの生産活動にともなって排出したCO2総量の約6%に相当するという。
同社では、今後もグループとして、さらなるCO2排出削減に向けて、クリーンなエネルギー活用、高効率設備の導入、日々の省エネ活動などによって環境負荷低減を推進し、サステナブルな社会づくりに貢献するとしている。