栃木県が11日発表した2019年度消費生活相談状況によると、昨年度の相談件数は前年比14％減の1万8,220件となった。一方、SNS閲覧中にサプリメントの広告が表示され、「お試し」と思って注文したが、実は定期購入だったというトラブルの相談が急増した。

　「健康食品」に関する相談は743件となり、前年度よりも280件増加。「化粧品」は472件で、前年から倍増した。主な事例は、「健康食品をネット通販で1回だけのお試しのつもりで注文したが、2回目の商品が届いた。解約したいが、電話がつながらない」、「初回無料の健康食品を注文したら、2回目の商品が届き、高額な請求書が同封されていた」など。

　また、今年1～4月の新型コロナウイルス関連の相談件数は417件に上った。相談内容を見ると、マスク、トイレットペーパー、アルコール消毒製品、体温計の販売や入手に関する相談、注文した覚えのないマスクが送られてきたなどのトラブルに関する相談が多かった。