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東洋新薬、原料販売と物流事業を拡充

(株)東洋新薬は健康食品・化粧品業界を支えるODEM(ODM&OEM)メーカー。「世界の人々の健康と美への期待に、価値で応えていく」をミッションとしている。製品、サポート、エビデンスなどのあらゆるシーンで究極の価値である「HIGH-END VALUE」を目指す。

<研究開発力に基づく豊富な実績>

 同社は、クライアントのニーズに応じた幅広い剤型や、ヘルスクレームの特定保健用食品(トクホ)・機能性表示食品、化粧品・医薬部外品などをスピーディーに提案し、製造する。
2005年に品目数でトクホ許可取得実績1位となり、20年4月末現在で259件の許可品を保有する。顧客のニーズに合った商品を提案し、迅速な許可取得を支援すると同時に、研究データの取得をはじめとするサポートを実施している。

 機能性表示食品では、トクホの許可実績で培った研究力をベースに、16のヘルスクレームと、葛の花由来イソフラボン、ターミナリアベリリカ由来没食子酸、松樹皮由来プロシアニジンなど17種類の機能性関与成分による届出実績がある。

 同時に、「機能性表示食品の事後検証を見据えた届出が重要と考えており、トクホの開発・審査過程で培ったノウハウや考え方を応用している。安全性や機能性について独自の評価基準を設け、エビデンスの強い商品の開発を推進している。既に機能性表示食品として採用されているものも、引き続き安全性や新たな機能性の根拠を得られるように研究を進めていく」と言う。同じ素材を用いた届出が増えてきたことから、複数素材の組み合わせによる差別化を進めているという。

 また、契約農家で栽培した有機JAS認証の大麦若葉をはじめ、サツマイモ茎葉を利用したすいおう、ケールなどの青汁原料を特許製法の微粉砕技術で加工し、商品提案を行っている。

<原料販売を強化>

 同社では、17種類の機能性関与成分による届出実績がある強みを生かし、4月に原料営業部を開設した。従来の製造受託の案件獲得ではなく、原料の販売にも注力するという。その領域はこれまでの健康食品だけでなく、一般食品にも広げていく方針だ。同社では、「一般的に健康にあまりよくないというイメージのあるインスタント食品などに、機能性素材を配合することで新たな商品価値が生まれ、新たな市場の開拓やニーズの掘り起こしにつなげていきたい」と説明している。

<一大消費地での物流拠点開設>

 同社は昨年7月、埼玉県川越市に自社物流拠点でのBtoC物流事業を開始した。これにより、クライアント企業の配送費コストダウンの提案や、配送のスピードアップができるようになった。また、佐賀県鳥栖市のインテリジェンスパークでも10月からBtoC配送事業を開始し、関東拠点だけだったクライアント企業に対しても、配送代行サービスを提案している。九州地区と関東地区の2拠点を活用することで、日本全国を網羅できる体制を整えた。医薬部外品の取り扱いも可能。同社では、「配送を請け負うことで、お客様の在庫も把握でき、お客様にベストなタイミングで追加発注の提案ができる。また、当社で製造したものだけなく、他社製造品の配送だけの依頼も増えており、健康食品だけでなくアメニティグッズなどの商材も増加傾向にある」と話す。

 さらに同社では、九州の立地を生かし、アジアの窓口に近い生産拠点として活用してもらうだけでなく、輸出や手続き代行などの支援事業を充実化させ、ワンストップでクライアント企業の海外事業支援を行っている。

<COMPANY INFORMATION>
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅前2-19-27九勧博多駅前ビル(本社)
佐賀県鳥栖市弥生が丘7-28(本部・鳥栖工場)
TEL: 0942-81-3555(本部)
FAX: 0942-81-3554(本部)
URL: https://www.toyoshinyaku.co.jp
事業内容:健康食品・化粧品・医薬品・医薬部外品の受託製造

(写真:関東ロジスティックス)

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