東京都北区の医療機関で集団食中毒 「エビのスープ煮」にウェルシュ菌
東京都は21日、(医)社団博栄会・赤羽中央総合病院(東京都北区)および東京シニアケアセンター赤羽(同)で、12日午後から13日午前にかけてウエルシュ菌による食中毒が発生したと発表した。発症したのは、53歳~99歳の男性16人と38歳~107歳の女性39人の計55人で、下痢や腹痛を訴えていた。
患者は共通して12日に同じ朝食を摂っており、ふん便の検査から原因は朝食で出された「エビのスープ煮」だったことが分かった。
同施設は13日の夕食から食事の提供を自粛しているが、北区は21日から3日間の営業等停止処分を行った。
ウエルシュ菌は熱にも強いとされており、給食のカレー、スープ、シチュー、麵つゆなどのように食べる日の前日に大量に加熱調理し、大きな器のまま室温で放冷された食品に多く見られるという。
先月24日には、東京都中野区でチキンカレー弁当を食べた男女16人が食中毒を発症している。また、札幌市内にあるイタリアン料理店でも11日、ウエルシュ菌が原因とみられる集団食中毒が発生しており、20日~明日(23日)までの4日間、営業停止処分が下されている。
食中毒の発生について(東京都ホームページより)