東京都は28日、9月9～11日に実施した高齢者被害特別相談の結果を発表した。総相談件数は546件。70歳以上の相談が60％強に上った。また、通信販売に関する相談件数が全体の25％を占めた。

　事例として、80歳の女性がスマートフォンで広告を見ていたが、しわ取りクリームが突然送られてきたという相談を紹介。女性は注文していないのにおかしいと思い、販売業者に電話したがつながらず、請求書が何度も送られてきたという。再度、販売業者に電話したところ、3カ月前に注文を受け、メールアドレスや生年月日も入力されていると言われた。

　東京都では、インターネット通販のなかには、商品広告にリンクが組み込まれ、クリックすると注文を受ける購入画面につながることがあると説明。スマートフォンにはあらかじめ登録された個人情報を自動的に入力する機能があり、購入するつもりがないのに注文手続きが進行する場合があるため、操作の途中で注文確認などの画面が表示された場合には、操作を止めて内容を確認するようにとアドバイスしている。