東京都、食中毒情報公表 エコスグループで食中毒発生
東京都は8日、今年7月までの都内における食中毒の発生件数が累計78件だったと発表した。これは昨年同期比で1件増となる。一方、患者総数は585件で昨年の年間総数519人をすでに上回った。これは、調布市内の飲食店や立川市内の総合病院などで起きた集団食中毒が主な原因。
病因物質は、ノロウイルスが221人と最も多く、ウエルシュ菌140人、カンピロバクター76人、アニキサス46人、サルモネラ菌36人、黄色ブドウ球菌33人、セレウス菌7人などと続いている。
また都は8月3日、食品スーパーを展開する㈱エコス(東京都昭島市、平邦雄社長)が運営するTAIRAYA築地店(同)が食中毒を起こしたとして、食品衛生法第60条1項に基づき同店に営業停止を命じている。7月29日に提供した刺身が原因で、翌日から1人が胃痛を生じたという。病因物質は寄生虫のアニキサス。