東京都、機能性表示食品に措置命令 SNS広告で初、アフィリエイト広告では2度目
東京都はきょう27日、サプリメントの通信販売を手掛ける㈱ヘルスアップ(千葉県柏市、池田暁光社長)と㈱ニコリオ(東京都世田谷区、中上元弘社長)に対して措置命令を行ったと発表した。
対象となったのは、ヘルスアップ社の機能性表示食品『シボローカ』とニコリオ社の機能性表示食品『フラボス』の2商品。SNS上のバナー広告から遷移したアフィリエイト広告による表示が問題視された。
前者については、「誰でも食事制限や運動をすることなく、短期間で容易に顕著な痩身効果を得られるかのように示す表示を行っていた上、複数のアフィリエイトサイトにおいて、あたかも国が痩身効果を認めたかのように示す表示を行っていた。
後者については、食事制限や運動をすることなく、容易に顕著な腹部の痩身効果を得られるかのように示す表示を行っていた。
ヘルスアップは東京都の調査に対し、「調査対象のアフィリエイト広告は自社・広告代理店とも関与しておらず、第三者のいたずらや迷惑行為の可能性がある」と回答。表示責任を一貫して否定していたところ、都の調査によって「虚偽であることが分かった」(東京都)という。
東京都がアフィリエイト広告に対して措置命令を下したのは、昨年3月28日に処分したツインガーデン㈱(東京都渋谷区)以来2度目となるが、SNS広告に対しては初の措置命令となる。
今回の措置命令について上記2社に見解を求めたところ、ヘルスアップ社は「明日以降、2営業日以内に折り返す」としてコメントはなし。ニコリオ社は東京都に対抗する構えを見せている。
【田代 宏】