米国産牛肉を使用していたのにもかかわらず、鹿児島県産黒毛和牛を使用しているなどとメニューに表示していたとして、東京都は22日、外食店舗を運営する（株）ダイナック（東京都新宿区、田中政明代表）に対し、景品表示法に基づく措置命令を出した。

　都の調べによると、同社は「ダイナミックキッチン＆バー　響　お台場店」で2017年11月1日～昨年8月13日までの期間、宴会用メニューに「鹿児島黒牛溶岩石ステーキ」、「鹿児島黒牛ステーキ」と表示。しかし、実際は和牛の定義に該当しない米国産牛肉を使用していた。また、17年1月1日～昨年5月23日までの期間、「《群馬県林牧場　響喜豚》」と表示していたが、使用していたのはカナダ産豚肉だった。このほか、鶏卵やネギについても不当表示が認められた。

　都は同社に対し、これらの表示が景表法に違反するものだったと一般消費者へ周知することや、再発防止策を構築することなどを命じた。