夏の一斉監視、東京都が中間報告 実施期間は6月1日~7月31日まで
東京都は6月1日~8月31日までの期間、夏の食品衛生一斉監視を実施している。このほど、6月1日~7月31日までの実施結果について速報値を公表した。
延べ7万6,868件の食品関係営業施設に立入検査を行い、食品の衛生的な取扱い等の指導を実施した。食品など4,043検体について検査を実施した結果、大腸菌群が検出された「アイスミルク」など合計4検体の違反を発見し、必要な措置を行ったとしている。
今回の一斉監視では、集団給食施設や弁当製造施設などの大量調理施設、生食での食肉の提供中止、HACCPの取組支援を重点監視項目としている。
延べ3,520件の大量調理施設への立ち入り検査において、食品の衛生的な取扱いについて185件の指導を行った。
延べ1万963件の飲食店などに立ち入り検査を行った結果、鶏刺しなどの鶏肉を生で提供していた274件の施設に対して、十分な加熱を行うよう指導した。
HACCPについては、延べ2万9,943件の食品事業者などに対して、衛生管理計画の作成、記録の実施などについて指導した。
食品表示については、期限表示やアレルゲンなどの表示事項を中心に監視した。18万5,065品目の食品に対し食品表示法に基づく表示監視を行った結果、883品目の不適正表示食品を発見。表示改善の指導を行うなど必要な措置を講じた。
その他、テイクアウトや宅配を実施する飲食店に対し、延べ3,372件の立入検査を実施した。調理済食品の速やかな放冷、冷却の適切な温度管理について監視指導を行い、45件について温度管理の徹底指導を行った。