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東京・江戸川で高齢者食中毒 給食夕食原因にウエルシュ菌33人発症

 東京都は22日、江戸川区内の高齢者施設で提供された給食を原因とする食中毒が発生したと発表した。入所者と職員計33人が下痢や腹痛などを発症し、ウエルシュ菌が検出された。区は給食施設を原因施設と断定し、営業停止処分を行った。

発症状況と保健所の初動対応

 今年12月12日午前11時、江戸川区内の高齢者施設から、同日午前1時頃以降、入所者およびスタッフの複数名が下痢や腹痛などの症状を呈しているとの連絡が、江戸川区江戸川保健所に寄せられた。これを受け、同保健所は直ちに食中毒調査を開始した。

 調査の結果、患者は同施設の入所者31人およびスタッフ2人の計33人で、12月12日午前1時頃から同13日午後2時頃にかけて、下痢や腹痛などの症状を呈していたことが確認された。患者はいずれも12月11日の夕食を共通して喫食していた。給食施設では、入所者に対し朝食、昼食、夕食の3食およびおやつを調理・提供していた。

ウエルシュ菌による食中毒と断定

 患者13人のふん便からウエルシュ菌が検出され、施設内に感染症を疑う情報は認められなかった。患者の症状や潜伏時間はウエルシュ菌による食中毒の特徴と一致し、発症時間に一峰性がみられたこと、さらに医師から食中毒の届出があったことから、江戸川区江戸川保健所は、本件を給食施設が11日に調理・提供した夕食を原因とするウエルシュ菌による食中毒と断定した。

 患者数は33人で、内訳は男性9人(26~92歳)、女性24人(57~98歳)。入院患者はおらず、医療機関は1カ所で31人が受診した。患者の症状はいずれも回復傾向にあるという。

原因施設と行政処分の内容

 原因食品は、給食施設が12月1日に調理し提供した夕食。主なメニューは米飯、厚揚げとピーマンの中華炒め、南瓜の煮物、もやしとニラのゴマ酢和え、味噌汁だった。病因物質はウエルシュ菌と特定された。

 原因施設は、屋号「B-061」、業種は飲食店営業(集団給食)で、営業者はベストフードサービス㈱(東京都江戸川区、巻尾智明社長)だった。江戸川区は、同施設に対し、22日から7日間の営業停止処分を行った。

【編集部】

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