朝の免疫ケア、全国展開へ
キリンビバレッジ 設備増強に100億円投資
キリンビバレッジ㈱(東京都中野区、吉村透留社長)は20日、プラズマ乳酸菌を配合した小型(100mL)ペットボトル飲料『キリン iMUSE 朝の免疫ケア』(機能性表示食品)の販売チャネルを、3月29日から、全国の量販店、ドラッグストア、コンビニエンスストアに拡大させると発表した。同商品は昨年12月、首都圏エリアのコンビニエンスストア限定で発売していたもの。消費者との接点を全国に広げることで、朝の〝免疫ケア習慣〟の浸透、定着をめざす。
また、今後の100mLペットボトル飲料の販売数量拡大に備えることを目的に、同社湘南工場への大型設備投資を実行することも合わせて発表した。約100億円を投じて小型ペットボトルの製造設備を増強し、100mLペットボトル飲料の製造を新たに行えるようにする。これにより工場全体の年間生産量を現行約1割増の約4,000万ケースに引き上げる。稼働は来年3月の予定。
キリンビバレッジは2022年の事業方針に、ヘルスサイエンス領域のさらなる強化を掲げている。同社の清涼飲料水の21年販売数量は前年比3%減少した一方で、プラズマ乳酸菌配合飲料は166%に拡大した。今後、機能性表示食品飲料などのヘルスサイエンス領域を事業の柱に育成し、もう1つの柱である既存飲料事業との両輪で回しながら、事業基盤を強化する。
(冒頭の写真:20日に都内で開催された同社の事業方針発表会で撮影)