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更年期周辺女性の睡眠に改善効果 フジッコ、大豆イソフラボンと黒豆ポリフェノールの併用摂取の臨床試験実施

 フジッコ㈱(兵庫県神戸市、福井正一社長)はこのほど、大豆イソフラボンと黒豆ポリフェノールの併用摂取により、更年期周辺女性の「睡眠の質」の改善効果を確認したと発表した。跡見学園女子大学、マネジメント学部、生活環境マネジメント学科の石渡尚子教授と共同研究を行い、(一財)松本ヘルス・ラボ(長野県松本市)で臨床試験を実施。同研究成果を、11月1日・2日に開催された「第40回日本女性医学学会学術集会」で発表した。
                     
 更年期の女性は、女性ホルモン分泌量が急激に減少・変動することで自律神経が乱れやすくなり、ほてり、イライラ、疲れやすさ、不眠などのさまざまな精神的・身体的症状が現れる場合があるとされている。
 大豆イソフラボンは、女性ホルモン様作用を有することから更年期女性の骨代謝の改善や女性ホルモンの影響による体調の変化に役立つことが報告されている。また、黒大豆の種皮から抽出された黒豆ポリフェノールは、高い抗酸化作用を有し自律神経機能調節作用があることが明らかになっている。
 そこで、大豆イソフラボンと黒豆ポリフェノールを併用して摂取することで、更年期周辺女性の精神的・身体的な症状を軽減する効果があると考え、その効果を検証した。

 日常生活で気分の低下、疲労感またはストレスを感じている40歳以上64歳以下の日本人女性104人に、1.プラセボ食品、2.大豆イソフラボン含有食品、3.大豆イソフラボン・黒豆ポリフェノール低用量含有食品、4.大豆イソフラボン・黒豆ポリフェノール高用量含有食品のいずれかを12週間摂取してもらった。
 
 その結果、大豆イソフラボンと黒豆ポリフェノールを併用摂取した群では、主観的評価による睡眠の質(起床時眠気、入眠と睡眠維持、疲労回復、睡眠時間)や肩こり、眼の疲れが摂取前後で改善した。特に、睡眠時間の主観的評価は、大豆イソフラボン・黒豆ポリフェノール高用量群でプラセボ群と比較して有意に改善。また、これらの改善効果は、大豆イソフラボンを単独で摂取した時よりも高い効果を示していたという。

 同研究により、大豆イソフラボンと黒豆ポリフェノールを併用して摂取することで、大豆イソフラボンを単独で摂取するよりも睡眠の質や肩こり、眼の疲れへの改善作用が高くなることが明らかになった。これらの研究成果は、更年期周辺女性のQOLやワークパフォーマンスの改善につながることが期待される。

 同社では、大豆イソフラボンの機能性食品素材「フジフラボン®」、黒豆ポリフェノールの機能性食品素材「クロノケア®」を販売している。今後は、これらの機能性食品素材について、女性の健康機能性に対する影響をさらに明らかにしていくとともに、自社のサプリメントへの活用や、他社のサプリメント等の素材販売を進めていくとしている。

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