農林水産省は3日、暁酵素産業㈱（福岡市博多区、林田博昭社長）が販売する酵素商品において、食品表示法に違反する表示があったとして同法に基づき表示是正などの改善指示を行った。

　同社は、少なくとも2022年5月1日から今年4月30日までの間、清涼飲料水『暁酵素スタンダード』ほか5商品、合計8,837本について、原材料に占める重量の割合が最も高い「砂糖類」などの不表示、使用していない「かぼちゃ」を表示、「きゅうり」などの一部の原材料名を重量の割合の高いものから順に表示せずに事実と異なる表示をしていた。また、原料原産地名について、原材料に占める重量の割合が最も高い原材料に「国内製造」を表示せずに一般用加工食品として販売代理店79社と一般消費者に販売した。

　農水省九州農政局が、昨年10月18日～今年8月8日にかけて、暁酵素産業と暁酵素産業大刀洗工場（福岡県大刀洗町）に対し、食品表示法第8条第2項の規定に基づく立入検査を実施した結果、これらの事実が判明した。

　同省は3日、同社に対して表示の是正はもとより、原因の究明・分析の徹底、再発防止対策の実施などについて指示を行った。これに対して同社は10月3日までに改善措置を取りまとめた報告書を同省に提出しなければならない。

処分の詳細はこちら（農水省HPより）