政府は4月29日、2023年春の叙勲受章者を発表し、㈱ウェルネスニュースグループ（WNG）の学術顧問も務める唐木英明・東京大学名誉教授が、公共的な仕事に長年にわたり従事した人に贈られる瑞宝章のうち中綬章を受章した。

　唐木氏は獣医師であり農学者。学位は農学博士。専門は薬理学、毒性学、食品安全、リスクマネージメント。日本トキシコロジー学会理事長、日本薬理学会理事、倉敷芸術科学大学学長、日本学術会議副会長、（公財）食の安全・安心財団理事長などを歴任してきた。現在は食の信頼向上をめざす会代表を務める他、WNGが事務局を務める健康食品試験法研究会代表、機能性表示食品「届出論文」評価委員会委員長など、健康食品業界においても精力的に活動を続けている。

　1964年東京大学農学部獣医学科卒。同大学助手、助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員を経て、87年に東京大学教授、同大学アイソトープ総合センター長を併任、2003年に名誉教授。健康食品・サプリメントとの関わりも深く、機能性表示食品制度発足の背景にもなった消費者庁「食品の機能性評価モデル事業」（2012年）に評価パネルとして参加するなどしてきた。

　これまでに、日本農学賞、読売農学賞、消費者庁消費者支援功労者表彰、食料産業特別貢献大賞などを受賞。

（冒頭の写真：唐木英明・東京大学名誉教授。2023年4月19日撮影）