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明治、独自の大規模母乳調査を実施 現代社会に対応する「母子栄養研究」

 ㈱明治(東京都中央区、松田克也社長)はこのほど、全国的な大規模母乳調査「母親の栄養摂取状況等と母乳成分および子どもの発育、発達、腸内細菌叢等との関連性評価(母子栄養研究)」を実施すると発表した。今回が3回目の調査。調査期間は今月中旬から2029年12月まで。

 同社は過去2回、大規模な全国母乳調査を行った。1回目の母乳調査(1979年)では約1,700人、2回目の母乳調査(98~99年)では4,243人から母乳を集め、母乳中のたんぱく質、エネルギー、ビタミン、ミネラルなどの濃度を明らかにした。これらの情報は、同社の乳児用ミルクの設計に反映すると同時に、「日本人の食事摂取基準(厚生労働省策定)」における日本人母乳の基準値として採用されるなど、日本の赤ちゃんの成長を支える成果として活用されている。

 今回、科学技術や母子を取り巻く社会環境が大きく変化した現代社会に対応する調査として、3回目となる大規模母乳調査「母子栄養研究」を実施することになった。今回の研究では、単に母乳成分の濃度を明らかにするだけでなく、同社のこれまでの母乳研究を発展させ、「母子栄養研究」として、母親の栄養摂取状況などと母乳成分、子どもの発育、発達、腸内細菌叢などとの関連性を明らかにすることを目的としている。

 同社では、今回の大規模調査をはじめとする母子栄養に関する多角的研究の推進により、母親と子どもの栄養に関する基盤情報を蓄積し、それらの成果をもとに、乳児用ミルク、幼児向け食品(フォローアップミルクを含む)、栄養食品の開発、栄養情報の提供を行い、母子の健康に貢献するとしている。

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