日清食品HD、売上17.5%増 「ピルクル400」シリーズが好調を維持
日清食品ホールディングス㈱ (東京都新宿区、大阪市淀川区、安藤宏基社長) はこのほど、2023年3月期(2022年4月1日~23年3月31日)の決算短信を発表した(連結)。売上高は、前年同期比17.5%増の6,692億4,800万円、営業利益は同21.5%増の601億9,200円だった。
同社グループは、2030年に向けた「中長期成長戦略2030」で掲げたビジョンの実現と持続的成長に向け、成長戦略テーマである①既存事業のキャッシュ創出力強化、②EARTH FOOD CHALLENGE 2030、③新規事業の推進に取り組んでいる。
飲料事業は、日清ヨーク㈱の「ピルクル400」シリーズや「十勝のむヨーグルト」シリーズが好調に推移、さらに2022年9月に発売した“睡眠の質を改善し、疲労感を軽減する”『ピルクル ミラクルケア』がプラスオンとなり、前期比で増収となった。利益面では、エネルギー費・原材料費の高騰があったが、増収により吸収し、前期比で増益となった。同事業を含む「低温・飲料事業」の売上は、同7.4%増の868億3,800万円、営業利益は、同12.9%増の38億9,000万円だった。
米州地域においては、既存商品の収益力向上に加えて、新たな需要の創造に向けた付加価値商品の提案強化や導入推進に取り組んでいる。米州地域の売上は、同60.4%増の1,400億4,200万円、営業利益は、同316.7%増の124億8,300万円だった。
中国地域においては、中国大陸での高付加価値商品市場が拡大しており、販売エリア拡大と中国版カップヌードル「合味道」のブランド強化に取り組んでいる。中国地域の売上は、同19.2%増の661億2,800万円、営業利益は、同39.4%増の84億2,100万円となった。