日清食品、売上15.2%増 「ピルクル400」、「十勝のむヨーグルト」シリーズが好調を維持
日清食品ホールディングス㈱ (東京都、安藤宏基社長) はこのほど、2023年3月期第2四半期(2022年4月1日~2022年9月30日)の決算短信を発表した(連結)。売上高は前年同期比15.2%増の3,169億5,400万円、営業利益は同4.4%増の283億2,400万円だった。
同社グループは、2030年に向けた「中長期成長戦略2030」に基づき、ビジョンの実現と持続的成長に向け、成長戦略テーマである①既存事業のキャッシュ創出力強化、②EARTH FOOD CHALLENGE 2030、③新規事業の推進に取り組んでいる。
飲料事業は、日清ヨーク㈱の「ピルクル400」シリーズや「十勝のむヨーグルト」シリーズが好調に推移し、主力商品の価格改定の効果もあり、前年同期比で増収となった。利益面では、エネルギー費・原材料費の高騰があったが、増収により吸収し、前年同期比で増益となった。売上は、同1.5%増の415億8,900万円、営業利益は同41.9%減の15億5,600万円だった。
米州地域は、既存商品の収益力向上に加え、新たな需要の創造に向けた付加価値商品の提案強化や導入推進に取り組んでいる。売上は、インフレや資材価格高騰などに伴い価格改定を実施し、価格浸透を図りつつ各国の戦略を着実に実行している。売上は、同55.6%増の660億1,900万円、営業利益は、同97.8%増の43億800万円だった。
中国地域は、中国大陸での高付加価値商品市場が拡大しており、販売エリア拡大と中国版カップヌードル『合味道』のブランド強化に取り組んでいる。また、2021年6月のカップヌードルのリニューアル実施後、販売量の拡大が進んでおり、売上は、同28.8%増の333億3,000万円、営業利益は、同66.1%増の38億9,700万円だった。