日清食品、ラクトフェリンを届け出る 【機能性表示食品届出更新】ライオンからの事業譲渡受け
消費者庁は25日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、届出番号I699からI709まで11件の新規届出を公開した。内訳は、サプリメントとサプリ以外の加工食品が5件ずつのほか、生鮮食品が1件。サプリメントには、日清食品㈱(大阪市淀川区)が届け出たラクトフェリンを機能性関与成分とする製品が含まれる。
日清食品が新たに届け出たのは、『腸まで届ける ナイスリムエッセンス ラクトフェリン』で、届出表示は「肥満気味な方の内臓脂肪を減らすのを助け、高めのBMIの改善に役立ちます」。もともとライオン㈱(東京都台東区)が届け出ていた製品だが、同社の機能性表示食品事業の一部を取得するのを受け(5月10日付既報)、日清食品として改めて届け出るかたちをとった。
日清食品は、12月から、ライオンが通信販売で展開してきたラクトフェリンシリーズを含む機能性表示食品4製品の販売を引き継ぎ、自社通販サイト「日清食品グループ オンラインストア」の商品ラインアップに組み込む。
同サイトでは現在、ヒアルモイストシリーズをはじめトリプルバリア、ビフィズス菌N61タブレットなどの機能性表示食品も販売している。ラクトフェリンシリーズなどが新たに加わることで、ヘルス&ビューティ部門の商品ラインナップが拡充される。顧客基盤の拡大と、通販・ダイレクトマーケティング事業の強化を目的に、ライオンから事業取得していた。
ボシュロムが初の届出、アイケアサプリで
この日の更新ではほかに、コンタクトレンズなど眼科領域で事業展開するボシュロム・ジャパン㈱(東京都品川区)からの届出が公開された。同社として初の届出で、ルテインを機能性関与成分とするサプリメント『天然由来ルテイン15』を届け出た。同社は以前からオキュバイトシリーズなどのサプリメントを販売していた。
なお、この日は既存届出の取り下げに関する情報更新もあった。1件。日本サプリメントフーズ㈱(福岡市中央区)が難消化性デキストリンを配合した青汁の届出を取り下げたという。2017年1月に届け出ていたもので、今後販売を行う予定もない、としている。
【石川太郎】
〇23年10月の機能性表示食品届出DB更新
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