日清オイリオ、売上35.5%増 MCTの市場規模拡大に注力
日清オイリオグループ㈱ (東京都中央区、久野貴久社長) はこのほど、2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の決算短信を発表した(連結)。売上高は前年同期比35.5%増の4,250億9,200万円、営業利益は同58.8%増の147億100万円だった。
油脂事業は、コロナ禍からの世界経済の回復に伴う油脂需要の増加に加え、ロシアのウクライナ侵攻による原材料の供給懸念、円安ドル高の進行などにより、原材料価格が一段と高騰する中、生産性向上とコスト削減に最大限努めると同時に、適正な販売価格の形成に取り組んだ。また、付加価値品の拡販に加え、新たな市場創造やソリューション提案の強化に注力したことで、売上は同135.2%の2,663億9,000万円、営業利益は同220.4%の79億6,900万円だった。
加工食品・素材事業は、売上は同113.9%の481億700万円、営業利益は同30.1%の4億6,000万円だった。機能素材・食品は、加工食品メーカーとのMCT(中鎖脂肪酸)のコラボレーション商品の上市を進め、市場規模拡大に努めた。また、原材料価格の上昇に対する適正価格での販売に努めたが、原価上昇の影響と販管費の増加により、増収減益となった。