日本油化学会「オレオマテリアル賞」 日光ケミカルズ化成品事業部の小倉卓氏が受賞
化粧品、医薬品、食品原料メーカーの日光ケミカルズ㈱(東京都中央区、中原秀之社長)はこのほど、同社化成品事業部部長の小倉卓氏が、第21回(2022年度)の「オレオマテリアル賞(日本油化学会)」を受賞したと発表した。
日本油化学会は、油脂・脂質、界面活性剤および関連物質に関する科学と技術の進歩を図り、産業の発展、生活と健康の向上に寄与する活動を行っている。分科会であるオレオマテリアル部会では、「持続可能な循環型社会の構築に資する、油化学分野における機能性分子の合成や新材料創製に関する技術開発・研究開発、関連する環境も扱う部会」として、「ものづくり」を専門に扱っている。その活動は、油化学関連領域における学問・産業の発展に資する新規分子合成法・機能材料・新製品開発に関する情報提供や意見交換を目的としている。
その活動の1つとして、「オレオマテリアル賞」を新材料創製に関する技術開発・研究開発および環境問題などにおいて優れた業績を上げた部会員に対して授与している。
同氏の受賞理由は、「界面化学的解析の絵画修復への活用(Application of Interface Analysis to Art Restoration)」が挙げられ、同氏がイタリアのフィレンツェ大学と進めている界面化学による絵画修復に関する研究と功績が認められたことによるもの。
同社では、「同活動が日本油化学会に認められ、同賞を受賞したことは大変名誉なこと」としている。同賞の受賞を受け小倉氏は、「同賞は、著名な大学の先生やBtoCの研究者が受賞されることが多く、原料メーカーの研究者としての受賞は稀であり光栄です」とコメントしている。
(冒頭の写真:小倉卓(おぐらたく)氏)