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日本向け「いわゆる健康食品」の6割から医薬品成分

<強壮効果と痩身効果を目的とした151製品を調査>

 海外のウェブサイトで日本向けに販売される「いわゆる健康食品」151製品を調査したところ、約6割に当たる90製品で医薬品成分が含まれていたことが25日、厚生労働省が発表した買上調査結果からわかった。

 買上調査は2017年1~3月までの期間、強壮効果と痩身効果を目的としたいわゆる健康食品と、海外製医薬品を対象に実施した。その結果、強壮効果を目的としたいわゆる健康食品102製品のうち、78製品からシルデナフィルなどの医薬品成分を検出。痩身効果を目的としたいわゆる健康食品49製品のうち、12製品からシブトラミンなどの医薬品成分が検出された。また、海外製医薬品25製品のうち、1製品で表示と異なる医薬品成分が含まれていることが判明した。

 いわゆる健康食品については、1錠当たりに医薬品成分のタダラフィルが96mg検出された製品もあった。国内で承認されているタダラフィル含有医薬品(勃起不全に適用)の最大用量の4倍以上に該当し、使用すると重大な健康被害が発生する恐れがある。

 厚労省では、国内で承認された医薬品と違って、いわゆる健康食品や海外製医薬品を摂取して健康被害が発生した場合、救済の対象にならないと説明。今回の調査で医薬品成分が含まれていた製品名(厚労省ホームページで公表)と同じ名称の製品を購入しないように呼びかけた。また、該当する製品を所持している人はすぐに使用を中止し、健康被害が疑われる場合には医療機関を受診するように注意を促している。

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