日本分析センター、サプリのドーピング禁止物質分析サービスを開始
(公財)日本分析センター(JCAC)(千葉市稲毛区、加藤康宏会長)は6日、(公財)日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の有識者会議が策定した「スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン」(GL)に対応し、ドーピング禁止物質分析サービスを開始すると発表した。
JCACは、サプリメントの分析に関するISO/IEC17025の認定を取得し、分析能力、分析結果の国際的な信頼性を担保。サプリメントを対象にドーピング禁止物質の含有量について、GLで定める分析の下限値以下(液体100ng/1ml、固形100ng/1g)の基準の合否を確認し、分析結果を提供する。
JCACは、十数年に及ぶサプリメントの分析の経験を持つ。サプリメントの安全性が課題となるなか、製品分析の重要性を踏まえ、流通しているサプリメントを対象に分析サービスを展開するとしている。
JADAは昨年4月、GLを発表。GLでは禁止物質の分析は、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が公開した統計情報に基づき、禁止物質のWADA禁止表の区分についてそれぞれ上位50%の物質を対象に、その60%を下回らない範囲の分析を求めている。
製品分析機関については、この要件を満たす分析能力とともに、ISO/IEC17025の第三者認証を取得してから参画することが望ましいとされている。