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日本人のアクリルアミド摂取量と食道・胃・大腸がんリスク、関連性認められず

(国研)国立がん研究センターの社会と健康研究センターは27日、日本人のアクリルアミド摂取量と食道がん・胃がん・大腸がんの発症リスクに関連性が認められなかったというコホート研究結果を発表した。

 日本でのアクリルアミドの主な供給源は、コーヒー、緑茶、菓子、野菜、ジャガイモの順に多いと言われている。国際がん研究機関(IARC)では、アクリルアミドについて「おそらく発がん性がある物質」と評価している。

 今回の調査は、1990年と93年に全国10地域に在住していた40~69歳の人のうち、研究開始から5年後に実施した調査で食道がん・胃がん・大腸がんでなかった約8万8,000人を対象に追跡。追跡調査中に391人が食道がん、2,218人が胃がん、2,470人が大腸がんに罹患した。

 アンケートを基に算出したアクリルアミド摂取量を基に、対象者を5つのグループに分けて、その後のがん罹患を比較した。摂取量が最も低いグループを基準に、その他のグループのがん罹患リスクを比べたところ、アクリルアミド摂取量と食道がん・胃がん・大腸がんの発症リスクに、有意な関連性は認められなかったと報告している。

 ただし、今回の調査では簡易なアンケートによってアクリルアミド摂取量を推定したため、実際の摂取量を反映していない可能性や、食道がんについては罹患数が少ないため、十分な評価ができなかった可能性を指摘している。

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