日本一の雑穀ラインアップ
(株)種商(佐賀県鳥栖市、諸冨和馬社長)は、原料の仕入れから製造販売までを一貫して行う創業72年の老舗雑穀メーカー。現状の課題と今後の展望について、諸冨和馬社長に話を聞いた。(聞き手・文:正野 義信)
――2018年の業績と業界動向について。
諸冨 当社としては、18年はプラスで推移しており、順調と思っている。業界全般を見ると、市販用・外食業務用などさまざまなルートで、健康をテーマにした商品が増えてきている。
――貴社の強みは?
諸冨 弊社の特色は、穀物の取り扱い種類が日本一であるということ。また、長年蓄積されたノウハウから、良いところも悪いところも含めて穀物のことを知っているため、それを踏まえてプラスアルファの提案ができることが一番の強みだと思う。あとは、原料から冷凍食品まで自社で加工できるので、自社のオリジナル商品を提案できるところも強みだと思っている。
――機能性表示食品として発売した商品について。
諸冨 『血圧サポートGABA国産十六穀米』を11月から発売している。機能性表示食品でGABA配合の雑穀ブレンド商品の発売は、弊社が初めてである。
――19年の新しい戦略は?
諸冨 弊社では生産者からのトレーサビリティーをきっちりと確立しており、ハラル認証も取ったことで、雑穀については弊社が№1であると思っているが、まだまだ弊社の商品を知らない方が多いので、弊社しかできない良い商品をもっとたくさんのお客様に積極的にPRしていきたいと思っている。
――雑穀の展望については?
諸冨 雑穀は今後も伸びていくと思う。基本的に天然の穀物であり、あまり流行り廃りはないと思っている。ブームなどはあるが、落ち着いたら安定していくのではないかと思う。
(写真:諸冨和馬社長)
※詳細は月刊誌「Wellness Monthly Report №6」(12月末発刊)に掲載。