日本コカ、免疫ケア飲料を来月発売 アクエリアスなど4ブランド横断でシリーズ展開
日本コカ・コーラ㈱(東京都渋谷区、ホルヘ・ガルドゥ社長)が、キリンホールディングス㈱(東京都中野区)の独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した機能性表示食品の飲料を来月から地域限定で発売する。『アクエリアス』、『い・ろ・は・す』、『ジョージア』、『ミニッツメイド』の4大ブランドを横断するかたちで、〝免疫ケア〟を訴求する製品をシリーズ展開する。健康な人の免疫機能を維持する働きが報告されているプラズマ乳酸菌と消費者の接点がさらに広がることになる。
キリングループのプラズマ乳酸菌を配合
7日に発表した。3月6日から北海道、北陸(富山県、石川県、福井県)、長野エリアで販売を開始する。キリンホールディングスからプラズマ乳酸菌の原材料供給を受けながら展開していくもので、北海道では『アクエリアス プラズマ乳酸菌 免疫ケア』、『ミニッツメイド プラズマ乳酸菌 免疫ケア』、『い・ろ・は・す プラズマ乳酸菌 免疫ケア』、『ジョージア プラズマ乳酸菌 免疫ケア』の4製品、北陸と長野では一部の自動販売機でアクエリアスとミニッツメイドの2製品を販売する。今後、販売エリアを全国に広げていく可能性もありそうだ。
プラズマ乳酸菌を配合した機能性表示食品は、日本コカ・コーラの4製品を含め、現在までにおよそ60製品が消費者庁に届け出されている。同庁が運用する機能性表示食品のデータベースによれば、そのうち35製品が現在販売中で、免疫をケアする健康食品(機能性表示食品)の国内市場はプラズマ乳酸菌を主役とするかたちで形成が進む。
その中で昨年の終わり、プラズマ乳酸菌と同様の免疫ケア機能を訴求する機能性表示食品を届け出たのがアサヒグループ食品㈱(東京都墨田区)などアサヒグループ。独自素材の「L-92乳酸菌」を配合したサプリメントや飲料の届出をグループ企業横断で進めており、プラズマ乳酸菌の市場独占に待ったをかける。
強力に追走するには、大規模な販売プロモーションをはじめ、キリンホールディングスがプラズマ乳酸機について行っているのと同様、外部企業への原材料供給を進めることが必要になりそうだ。アサヒグループがL-92乳酸菌についてそれを行うかどうか注目される。
【石川 太郎】
(冒頭の画像:プラズマ乳酸菌を配合した4製品。日本コカ・コーラの報道発表資料から)
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