消費者庁は15日、機能性表示食品の届出情報公開データベースを更新し、届出番号H973からH989まで17件（サプリメント7件、それ以外の加工食品9件、生鮮食品1件）の新規届出を公開した。新規の機能性関与成分が含まれる。

　「Lactiplantibacillus plantarum SNK12株」を機能性関与成分名とする乳酸菌が新たに届け出された。これは「植物性ナノ型乳酸菌SNK」の製品名で流通している原材料に含まれる乳酸菌で、届出者は㈱IHM（東京都品川区）。「一時的な精神ストレスを緩和する」旨を、SNK12株の研究レビューに基づき届け出た。

　また、「HMPA」を略称とする関与成分、3‐（4‐ヒドロキシ‐3‐メトキシフェニル）プロピオン酸を配合した玄米ご飯（包装米飯）の届出が公開された。

　HMPAの届出は昨春から本格化。届出件数は20件余りにまで増えている。サプリメントを主体に届出が進む中で、清涼飲料水、ブレンド茶、乾燥スープといった一般加工食品の届出も行われているが、お米は初めて。「食後血糖値が高めの方の食後に上昇した血糖値を下げる」旨を表示する。届出者は、HMPAを含む食品素材を開発した丸善製薬㈱（広島県尾道市）。

　15日に公開された新規届出17件の概要は下の一覧のとおり。なお、この日の更新でも取り下げに関する情報が追加された。「発売中止」を理由に、イオントップバリュ㈱（千葉市美浜区）がストレス緩和機能を訴求するコーヒーの届出を取り下げたという。

【石川 太郎】