新規成分に乳酸菌LP0132 【7日の機能性表示食品更新】ヤクルト本社が届出、鼻の不快感軽減を訴求
機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新が7日にあり、計33件の新規届出が公開された。これにより2022年度(22年4月~23年3月)の届出件数は累計417件となった。
今年度6カ月経過も500件未満
すでに今年度は6カ月を経過したが、500件に届いていない。昨年度は累計1,445件の新規届出が公開されており、月別で見ても、ほぼ毎月100件を超えていた。一方で今年度、9月の届出公開件数は累計56件。8月は102件と100件を超えたが、7月は54件と低調な推移となっている。
消費者庁がこの日公開したのは、届出番号H385からH417までの33件。カテゴリ別でみると、サプリメントが12件、それ以外の加工食品が18件、生鮮食品が3件。最近の更新としては公開件数が多かったものの、風味違いの製品を一度に届け出た企業が複数あった。
この日公開された新規届出のち、届出番号H386の「乳酸菌LP0132(L.プランタルムYIT 0132)」は新規の機能性関与成分。機能性表示食品『ヤクルト1000』の販売が好調の㈱ヤクルト本社(東京都港区)が届け出た。
同社が2018年から販売している『ヤクルトのおいしいはっ酵果実』と同じ製法および処方の乳酸菌はっ酵果汁飲料を届け出たもの。同乳酸菌に、花粉などによる鼻の不快感を軽減する機能があることが報告されている旨を訴求する。乳酸菌LP0132は、同社でスクリーニングされた漬物由来の乳酸菌。
桃屋、熟成にんにくエキスのヘルスクレームを拡充
また、届出番号H395、㈱桃屋(東京都中央区)の届出は、「エキス」の枠組みで初の機能性関与成分となった「熟成にんにくエキス(指標成分:S-アリルシステイン、アルギニン)」のヘルスクレームを拡充したもの。
桃屋が以前(2019年)に届け出たヘルスクレームは、「本品には熟成にんにくエキスが含まれますので、睡眠の質を向上する機能があります。また、日常生活で生じる疲労感を軽減する機能があります」だったが、新たな届出では、同エキスには抗酸化作用があること、末梢(手指)の冷えを改善する機能があることをそれぞれ追加した。
この他、届出番号H388の米由来グルコシルセラミドに関する届出は、同成分の1日あたり摂取量を0.6mgに抑えたもの。従来、1.8mgが一般的だった。届け出た一丸ファルコス(岐阜県本巣市)は、グルコシルセラミド含有米抽出物「フィトセラ」シリーズやプロテオグリカン含有サケ鼻軟骨抽出物など機能性表示食品対応素材の製造・販売も行う化粧品原材料メーカー。今年度に入ってから自社での届出を進めており、これで4件目となる。
(冒頭の画像:ヤクルト本社が新たに届け出た飲料=届出番号H386=の表示見本。消費者庁届出情報公開DBから。一部切り抜き)
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