新規の機能性関与成分、アルクチゲニン 【機能性表示食品届出DB更新】睡眠の質向上、クラシエが届出
機能性表示食品の届出データベースの更新が22日にあり、「アルクチゲニン(アグリコンとして)」を名称とする機能性関与成分の届出が公開された。これまでに受付公開されたことのない新規の機能性関与成分で、届出資料によると、同成分を含む原材料はレンギョウ葉の抽出物。リグナン類に属すポリフェノールの一種だという。
アルクチゲニンを届け出たのは、漢方薬の製造販売などを行うクラシエ㈱(東京都港区)。届け出たサプリメントのヘルスクレームは、機能性関与成分の研究レビューに基づき、「日常的な生活で一過性の疲れを感じているBMIが高め(BMI23以上30未満)の方の睡眠の質(寝つきのよさ、起床時眠気の軽減、熟眠感)の向上をサポートする機能が報告されています」とした。
クラシエは2022年12月、アルクチゲニンの食品産業における新規利用に成功したと発表。アルクチゲニンを高含有する植物抽出エキスの開発に成功し、その機能性を検証する臨床試験の結果、睡眠の質を改善する機能、疲労感を軽減する機能などを確認したことを伝えていた。
化粧品大手のコーセーが初の届出
この日の更新で公開された新規届出は、19件(サプリメント14件、サプリ以外の加工食品5件、生鮮食品ゼロ件)だった。化粧品製造販売大手の㈱コーセー(東京都中央区)からの届出が含まれる。同社の届出が公開されるのは今回が初めて。
コーセーが届け出たのは、リコピン、ベータカロテン、ロダンテノンBの3つを機能性関与成分として配合するサプリメント。各成分に報告されている、紫外線刺激から肌を保護する機能など、肌に対する働きを訴求する。ロダンテノンBについては、「糖化ストレスを軽減することにより肌の潤いを保持する機能があることが報告されています」とのヘルスクレームを届け出た。届出商品名は『コスメデコルテ サンシェルター インナー ホワイトプロテクション』
撤回届に関しては、前回のデータベース更新から12件増えた。アサヒグループ食品㈱(東京都港区)など4社が8月19日付で行ったもので、取り下げ理由は「販売終了」及び「販売予定がない」。4社のうちカンロ㈱(東京都新宿区)は、「今後販売予定がない」として5件について一度に撤回届を行い、これまでに届け出ていた機能性表示食品の全てを取り下げることになった。
【石川太郎】
8月の届出DB更新:【1日】新規機能関与成分にL-カルニチン、NMNで第3弾の届出も
:【20日】ひさびさの更新、新規届出51件公開 撤回届出は30件増える