新日本製薬・後藤社長に聞く~社会に必要とされる企業を目指す
新日本製薬(株)(福岡市中央区、後藤孝洋社長)は今年3月、創立26周年を迎えた。オールインワン化粧品『パーフェクトワン』の販売は4,500万個を突破した。通信販売のノウハウを生かした多角的な経営を押し進める一方、地域貢献にも熱心。同社の後藤社長に話を聞いた。(聞き手・文:田代 宏)
――『パーフェクトワン オールインワンジェルシリーズ』が4,500万個を突破したが。
後藤 いい意味で「オールインワン」タイプの化粧品を販売する競合社も増え、市場が活性化してきた。もっと活性化し、国内だけではなく海外にも広がっていくことは喜ばしいこと。そのなかで、選ばれるスキンケア商品であり続けることができるかどうかは、我々の努力にかかってくると思う。
――「幸せに働くことができる職場環境」の実現を目指すというが。
後藤 社員に元気に働いてもらいたいとの考えから、本社ビルの最上階(12階)にカフェテリアをオープンしている。栄養士監修の下、カロリーを抑えて効率よくエネルギーを補給することができる日替わり定食『スマートランチ』など、一汁三菜を毎日取ることのできる食環境を用意している。サラダは食べ放題で60円、スープは飲み放題で50円と財布にもやさしいランチだ。
――花火大会などで社員の家族にも開放しているとか。
後藤 毎年8月に開催される「西日本大濠花火大会」の際に、社員の家族を招待している。ほかにもカフェテリアは、上司と部下、仲間とのコミュニケーションを取り持つ場として重要な役割を果たす。仕事以外の趣味や娯楽の会話は必ず仕事にプラスになるので、食卓を囲んで交わすコミュニケーションの場は大切にしたい。
――ボランティア活動にも熱心だが。
後藤 福岡マラソンへの協賛は5年目。当社の新入社員や内定者が、大会ボランティアとして市民との交流を図っている。今年2年目となるリレーマラソン(平和台球場跡敷地)には、当社の社員が30人ほど参加している。約10年継続している大分国際車いすマラソン、飲酒運転撲滅運動のほか、アジアで医療活動を行っている特定非営利活動法人ジャパンハート(吉岡秀人最高顧問)の「すまいるスマイルプロジェクト」に特別協賛している。小児がんと闘う子どもと家族を支援する活動だが、今年は阿蘇ファームランド(熊本県南阿蘇村)に1泊2日で6家族を招待した。これからも業績だけではなく、社会に必要とされる企業として、100年先まで続く会社を目指したいと思っている。
(写真:インタビューに応じる後藤孝洋社長)
※詳細は月刊誌「Wellness Monthly Report №6」(12月末発刊)に掲載。