新日本製薬、第3四半期決算発表 売上、前年同期比6.2%増、利益は同13.8%増
新日本製薬㈱(福岡市中央区、後藤孝洋社長)はこのほど、2024年9月期第3四半期決算短信(23年10月1日~24年6月30日)を発表した(連結)。売上高は前年同期比6.2%増の296億600万円、営業利益は同13.8%増の32億3,000万円だった。
同社グループは「美と健康の『新しい』で、笑顔あふれる毎日をつくる。」というパーパスの実現に向けて、中期経営計画「VISION2025」に基づき重点課題に取り組んだ。
通信販売は、化粧品の「PERFECT ONE」では、顧客のLTV最大化や季節限定商品などの販売好調により国内売上高は想定通りの進捗となったが、海外販売の事業戦略見直しなどの影響により、ブランド売上高は減収となった。
課題であるミドル世代の顧客獲得に向けては、ECやSNSを中心としてオールインワンセラムのマーケティングを推進している。20代を中心に若年層の開拓が進む「PERFECT ONE FOCUS(パーフェクトワンフォーカス)」では、4月から定番商品化した『パーフェクトワンフォーカス スムースクレンジングバーム ディープブラック』が売上拡大に貢献した。
ECモールのセールイベントでは、定番商品に加えて美容液『VCレチ スムースセラム』の販売が好調に進み、過去最高の売上高を更新したことで、EC売上高が大幅成長を継続した。
ヘルスケアは、「Fun and Health」の主力商品である機能性表示食品『Wの健康青汁』の定期顧客数が着実に増加し、高い成長率を継続した。
卸販売は、「PREFECT ONE」のドラッグストア展開において、販売促進取り組み強化により1店舗当たりの売上高が向上。「PERFECT ONE FOCUS」では、バラエティショップなどでクレンジングバーム部門売上1位を獲得するなど、好調にセルアウトが進み、売上拡大に貢献した。Wellness Foodは、展開店舗数の拡大により着実な成長が継続し、加えてTV番組放映が主力商品であるアマニ油の需要増加を後押しし、売上を伸長させた。
海外販売は、米国市場で「PERFECT ONE」、「PERFECT ONE FOCUS」のオフライン通販・ECともにテスト販売を開始。PR施策も並行して実施し、認知度拡大に取り組んだ。東アジア・ASEANでは、事業戦略見直しを進めており、新たな展開に向けた戦略の再構築を行っている。