新日本製薬、国内ECが好調
新日本製薬㈱(福岡市中央区、後藤孝洋社長)はこのほど、2021年9月期決算(20年10月1日~21年9月30日)を発表した。売上高は338億9,900万円、営業利益は34億2,400万円、経常利益は34億1,400万円だった。
新商品や新ブランドの展開による既存事業の拡大と、M&Aによる新たな事業領域の拡大に取り組んだ。
通信販売においては、コールセンターのコミュニケーターによる積極的な商品提案により、既存顧客に対する『パーフェクトワン 薬用リンクルストレッチジェル』のアップセルが年間を通じて好調に進捗した。また、UVケア商品を中心とした季節限定商品によるクロスセルが好調に推移した。さらに、中島健人さんをCMキャラクターに起用したブランドCMの放送や、SNSと連動した販促施策の展開、アプリやSNSを活用したデジタルマーケティングを強化した結果、国内ECの売上高は順調に拡大した。
直営店舗・卸売販売においては、引き続き厳しい状況が続いているが、ポップアップイベントの開催や、店舗限定キャンペーンの実施などブランド認知度の向上と顧客獲得に取り組んだ。また、9月からはドラッグストア展開を本格的に開始し、新たな顧客接点の開発が進捗した。
スマートヘルスケア事業においては、サプリメント『BODY AURA』を発売し、顧客とのタッチポイントの拡充やブランド認知度の拡大に取り組んでいる。6月末には「MCTオイル」を中心とした食用油などを取り扱う㈱フラット・クラフトを子会社化し、ウェルネスフード領域への事業展開を開始した。