新・機能表示、肌の「厚み」維持 【24日届出DB更新】サメ軟骨由来の新規成分で
消費者庁は24日も機能性表示食品の届出情報公開データベース(DB)の更新を実施し、届出番号H300から同304まで計5件(サプリメント4件、それ以外の加工食品1件)の新規届出を公開した。これまでに公開実績のない「サメ軟骨由来ヒドロキシプロリン」を機能性関与成分にしたサプリメントの届出が含まれる。このサプリは、女性の肌の「厚み」に対する働きを表示するとされており、肌の健康領域では従来なかった機能性表示食品となる。
「日光にさらされる機会の多い女性の肌の厚みや弾力を維持し、肌の健康をサポートする機能があることが報告されています」。
こうしたヘルスクレームを行うサプリメントを届け出たのは、㈱AFC-HDアムスライフサイエンスのグループ会社、㈱日本予防医学研究所(静岡市駿河区)。機能性関与成分は、サメ軟骨分解物に含まれるサメ軟骨由来コンドロイチン硫酸とサメ軟骨由来ヒドロキシプロリンの2成分で、後者は、今回初めて公開された機能性関与成分となる。ヒドロキシプロリンは、コラーゲンに特徴的に含まれることで知られるアミノ酸の一種。
肌の弾力の維持を訴求する機能性表示食品の届出はこれまでもあったが、「厚み」の維持は今回が初めて。
公開された届出資料では、肌の厚みを維持することと健康維持・増進の関連について、肌の弾力と同様に厚みも加齢や日光の影響で低下するとし、それらを維持することは、「菲薄化(ひかくか)や脆弱化を防ぎ、肌の恒常性やバリア機能を保つために重要」だと説明。その上で、肌の健康を保つことは、「肌の障害だけでなく様々な疾患のリスクも低減し、健康的な生活の維持に繋がる」としている。
【石川 太郎】
(冒頭の画像:日本予防医学研究所が届け出た『サメナンコツ』の表示見本。消費者庁の届出情報公開DBから)