抱っこひもの広告で景表法違反、ダッドウェイに措置命令
赤ちゃんの抱っこひもの広告で事実と異なる性能を表示したとして、消費者庁は20日、販売会社の(株)ダッドウェイ(神奈川県横浜市、白鳥公彦代表)に対し、景品表示法に基づく措置命令を出したと発表した。
同社は、「エルゴベビー」ブランドの抱っこひも(『ADAPT』『OMNI360』など4製品)を販売する際に、店頭表示物や商品カタログ、自社ウェブサイトで、利用者の肉体的負担が他社製品よりも大幅に小さい旨を標ぼうしていた。
表示例に、「肩への負担が1/7(他社比)」、「快適性を使用者にかかる圧力で比較すると、一般的な腰ベルト付抱っこひもを100とした場合、エルゴベビーはわずかその14%程度」などがある。
消費者庁は、同社から提出された表示の裏付け資料について、合理的な根拠と認められないと判断。同社に対し、景表法に違反する表示内容だったと一般消費者へ周知することや、一部の店頭で残っている違法な表示を取り止めることなどを命じた。
取材で同社は、「措置命令を全面的に受け入れ、順次対応する」(コーポレートコミュニケーション部)とコメント。一部店舗で現在も残っている店頭表示物については、「1カ月をめどに撤去し、新しいものに入れ替える」と話している。
(画像:表示事例、消費者庁の発表資料より)