扇屋食品、「原材料名」表示違反
農林水産省が是正指示
原材料名に事実と異なる表示をし、一般用加工食品として商品を販売していた扇屋食品㈱(愛媛県松前町、松原均社長)は17日、自社ホームページの「お知らせ」に「農林水産省からの指導に関するお詫びとお知らせ」を掲示した。
同社は2020年2月7日~21年6月30日までの期間、同社が製造するいか加工品の原材料に、「スルメイカ」を使用していないにもかかわらず、原材料名に「するめいか」と表示し、食品表示基準に違反する販売行為を続けていたものとされる。
農林水産省中国四国農政局と(独)農林水産消費安全技術センターが、20年8月11日~12月16日までの間、扇屋食品に対し立入検査を行ったことで違反事実が判明した。
農林水産省は14日、食品表示法に基づき、同社に対して表示の是正、原因の究明と分析の徹底、再発防止対策の実施を指示した。
違反行為が認められた商品は『噛みなさいまるごと焼いか』、『話来話喰噛みごたえ』、『直火焼きするめ』の3商品で、販売個数は合わせて31万4,150個に上る。
同社は上記3商品に、「アメリカオオアカイカ」、「ヨーロッパマツイカ」を使用。または「スルメイカ」と「アメリカオオアカイカ」を区別せずに使用していたにもかかわらず、原材料名に「するめいか」と表示していた。
同社の取締役社長・松原均氏は1月5日、前代表取締役社長・出海壽人氏の退任に伴い就任したばかり。