(一社)国際栄養食品協会　理事長　天ヶ瀬晴信

　新年あけましておめでとうございます。旧年中は皆様の多大なるご支援をいただきまして誠にありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。

　昨年は年初から、世界中が新型コロナウィルスによるパンデミックに見舞われ、いまだにその渦中にあります。社会生活のありようも大きく変わり、想像だにしなかった状況に陥っております。

　こうした中、特に感染状況が激烈な米国のCouncil for Responsible Nutrition (CRN)の調査では、ダイエタリーサプリメント利用者の91%が摂取を増やしたと報告しており、若い世代の摂取が増加したようです。米国では、1994年のダイエタリーサプリメント健康教育法(DSHEA)の施行以来、ビタミン類などがベースになって免疫増強作用などの構造機能表示が可能でした。

　翻って、日本の機能性表示食品に目を転じると、昨年は、免疫系の機能性を標榜する食品の届け出が完了し、いよいよ機能性の表示が可能になりました。この好事例に続いて、Evidenceに基づいた製品が上市され、国民の健康に貢献するに違いありません。「三密」を避け、マスク着用やリモートワークなど、新しい生活習慣に沿った個々人の意識改革と順守を基礎とし、こうした新しい機能性表示食品などが私たちの生活習慣の一部に取り込まれていくことが望まれます。

　当協会は、引き続き関連団体や関係省庁、アカデミアなどと連携を深め、また、グローバルな視点から、海外関連機関とも協力して、積極的な提案を行い、市場の健全な発展と国民の健康に貢献したいと考えます。こうした継続的な活動を通じて、加盟各社・団体のご支援となり、ひいてはそれが社会の益に繋がることを期して、今年も活動してまいります。
　引き続き宜しくお願い申し上げますと共に、今年が皆様にとりまして健康で輝かしい年になりますことを祈念いたします。