年頭所感~加盟店でのSDGs達成と「心ときめき体よろこぶ」食を提供
特定非営利活動法人全日本健康自然食品協会 理事長 杢谷 正樹 氏
新年あけましておめでとうございます。平成から令和になった昨年、日本は台風による洪水や浸水被害が多く発生しました。一方、世界では干ばつによる農産物の被害地域の拡大や、広大な土地の森林が火災で焼失し、多くの動物が死に絶えています。自然災害の原因の多くは、私たち人類の過剰な便利さの追求でありますが、その解決のための議論では先進国と途上国の格差や嫉妬が交錯しており、とても悩ましい状況です。
日本をはじめ先進国では、提供される食品の3分の1を廃棄し、それを集荷して処理をすることに環境負荷をかけるという、ダブルロスをしてきました。ものがない時代に多くのものを所有することは幸せのバロメーターであり、たくさん食べることが幸せと感じていました。その結果、不健康な食生活が定着してしまい、我々の先達は自然健康食品運動を始めたのです。
目指したのは、(1)環境負荷が少なく、(2)持続可能な農法で生産された原料で、(3)食品添加物の使用は極力控えて加工して製造した食品を、(4)ロスが出ないように丁寧に食べ続けることでした。SDGs(※ 2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発目標)の達成に向けて動き出した世界が、まさに全健協が目指す世界と合致してきているところです。
SDGsの達成に向けた取り組みは全健協加盟の各店、各社の経験や知見に負うところです。全健協はその多様性を受け入れて可能な支援をしてまいります。
全健協では昨年6月、定時総会で帯津良一先生に「ポジティブな生き方」という演題のご講演いただきました。そのなかで帯津先生は、人間は1人で生まれて1人であの世に行く、人間というのは悲しくて淋しくて不安なのは当然なのです。悲しくても大地に足をしっかりつけて希望の種を撒いて行く。それがやがて芽を出し、花が咲き「ときめく」。それでよいのです、とおっしゃいました。私たちは「ときめく」食の提供に貢献できる全健協でありたい、と考えます。
香川県高松市にある人気料理店のメニューの1ページ目には、「シズカナ ゴハン タノシイ オサケ カラダ ヨロコブ タベモノ イロイロ」とありました。
心がときめき、体が喜ぶ食の提供をするために一緒に進んでいきましょう。