岩瀬コスファ㈱（東京都千代田区、岩瀬由典社長）はきょう（1日）、ビーエイチエヌ㈱（東京都千代田区）の株式と経営権を取得し、譲渡手続きを完了したと発表した。ビーエイチエヌ㈱の新社長は、岩瀬コスファ㈱取締役の恩田明広氏が兼務する。

　同社は1931年の創業以来、美と健康を通じて世界に貢献できる企業を目指し、化粧品原料・機能性食品素材を中心とした事業を展開してきた。

　ビーエイチエヌ㈱は1999年に設立した健康食品・化粧品のOEM受託製造企業。機能性表示食品の開発支援にも定評がある。

　岩瀬コスファ㈱は今回の譲渡契約締結により、「機能性食品分野で両社が併せ持つ研究開発力・製造機能・販売力の相乗効果によるサービスの向上に努める」としている。

　ビーエイチエヌ㈱前社長の石原健夫氏は取材に対し、「一線からは身を引くことになるが、同社の顧問的な役割を担うことになる」と説明。株式譲渡に至る経緯について、「コロナ禍のなかで健康に対する消費者の関心は高まっている。緊急事態宣言が開けて経済が回るようになってくれば市場に参入する企業が今まで以上に増えるだろう。競合が激しくなれば、スピートアップが必要。研究開発などにおける投資も必要になるため、我々の体力だけでやるのは非常に厳しくなると考えた」と述べている。