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山笠太郎の健康管理とほほ日記 ~不摂生な私が25年もスポーツクラブに通える理由~(14)【東京編】

 大阪支社に3年勤務した後、春の定期異動で東京本社に戻る事となった。

 大阪は商売の本場と言われて久しいが・・・当時の日本はバブルが弾け、まさに「失われたほにゃらら」真っ只中(笑)。誤解を恐れずザックリ言うと大阪から以西はまさに安売り最前線・・・投げ場のマーケットであった。

 必要悪?とまでは言わないが、当時・・・結局上手いこと安く売り抜けた者勝ちな状況に、小生的には商売の勉強と言うより失望感の方が強かったのを記憶している。

 ただし大阪で出会った「浪花節だよ人生は・・・」を地でゆく路地裏人生の師ともいえる人生の諸先輩方には随分と世話になった・・・感謝しかない。

 いずれ機会があれば「誰も話さなかった大阪商売ぶっちゃけ話し」でも記してみたいと思う。

健食事業部出身の太郎ちゃん、本社に栄転・・・・・・

 さて、本来なら管理職として大阪支社でキャリアを積んだ後、再びご栄転で本社のライン課長に・・・と言う流れが典型的な出世コースってゆー奴なのであるが、元来が「ニコニコ笑顔で超マイペース・・・時々ムッツリほにゃららクン」な小生。大阪支社では上司であり評価者でもあった中山次長からの連日連夜にわたる(汗)アフターファイブのお誘い(晩酌のお供?)=社内接待を「ダイエット大作戦」期間中とは言え、ことごとく断り続けた結果、査定評価は最悪・・・汗。

 元々社内では超マイナー部門である健康食品事業部出身な小生、ごく一部のマニアな先輩方からは(苦笑)やり手曲者営業マンという一定の評価(微妙)は得ていたものの40歳を目前に早くも行き場の無い状況に陥りつつあったのであった(笑)

 何とか大阪転勤前に3年ほど在席していた東京本社百貨店流通チームに拾われ、地道に営業担当として働く事となった(苦笑)

 すでに我が古巣の健康食品事業部は解体され、B to Bチームは業務用営業部門の原料チームに組込まれる形で、また、小生が所属していたB to Cチームは家庭用営業部門で健康食品チームとして・・・それぞれ移管され、往事のスタッフも雲散霧消状態であった。

 比較的自由にやらせてもらっていた健康食品事業部と違い本社特有の何とも言えぬ息が詰まるような雰囲気にはどうも馴染めなかった。

東京で選んだスポーツクラブは「虎の穴」

 さしあたっての問題はスポーツクラブ通いを東京ではどーするか・・・であった(笑)

 幸いにも自宅から徒歩10分の所に「ザップ」という独立系のスポーツクラブが在った。

 「ザップ」は都内下町エリアにおける典型的な地域密着型スポーツクラブだ。

 競合大手スポーツクラブとの差別化を図ろうと、インドアテニスとスイミングを「売り」にしており、一応・・・館内一番奥のスペースに浪速スポーツクラブの半分程度の広さのトレーニングルームとスタジオが地味に(笑)配置されていた。

 また、「ザップ」は総合スポーツクラブを標榜していたのにも関わらず、何とお風呂&サウナが無く、シャワーのみであった。一方でボディビルダー向けに(多分・・・)日焼けマシーンが置いてあったのには笑えた。

 そんな感じなので高齢者比率の高い下町にもかかわらず高齢者の会員(特に男性)がやけに少なかった。

 トレーニングエリアは中央の柱廻りが円形カウンターとなっており、ゴッツィ系の(笑)スタッフが常駐していて皆親切で優しかった(笑)。

 室内は地下1階という事もあり少し薄暗い感じがした。フリーウエイトゾーンを広めに確保しており、有酸素運動ゾーンはランニングマシン、エアロバイク、クロストレーナー、全て合わせても15台程度と少なめだった。

 筋トレマシンについては最新・・・とは程遠い年季の入った器具だらけであったが不思議とそれがクールな感じを醸し出していた。そんな秘密基地?的な渋い雰囲気からか、トレーニングエリアの利用者は比較的ゴッツ目の会員さんが多く、プロレスラーや格闘技選手、有名ボディビルダーも散見された。まさにタイガーマスクの「虎の穴」そのもの・・・若きアンドレザジャイアントが初来日時モンスターロシモフと名乗っていた頃からのプロレスファンの小生としてはプチ血が騒いだのであった(笑)

(つづく)

<プロフィール>山笠太郎(やまがさ たろう)
三無主義全盛の中、怠惰な学生生活を5年間過ごした後、運良く大手食品メーカーに潜り込む。健康食品事業部に配属され、バブル期を挟み10年。その間に健康食品業界で培った山笠ワールドと言われる独自の世界観を確立。その後社内では様々な部門を渡り歩き47都道府県全ての地に足を踏み入れる事となる。

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