届出サポート、エラグ酸やUC-Ⅱだけじゃない 【機能性表示食品特集】龍泉堂、国産ショウガ粉末も
エラグ酸(アフリカマンゴノキエキス)に非変性Ⅱ型コラーゲン(UC-Ⅱ)。㈱龍泉堂(塩島由晃代表)が機能性表示食品の届出サポートとともに原材料販売を手掛けている機能性表示食品対応素材といえば、その2つを頭に思い浮かべる業界関係者が多いだろうが、実は他にもある。PQQ(ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩)? おしいが違う。PQQは年内にも同社の機能性表示食品対応素材(認知機能領域)に追加される見通しだが、現時点では未対応だ。答えは「国産ショウガ粉末」である。
高知県産ショウガを原料に
「気温や室温が低い際に、末梢部位の体温を維持する機能のあることが報告されています。寒い季節や冷房時の寒さにおすすめします」。
こうしたヘルスクレームを行う機能性表示食品のサプリメントが今年2月、届け出された。機能性関与成分は6-ジンゲロールおよび6-ショウガオールで、商品名は『あったか小町』。この商品に配合された、両機能性関与成分の含有量などを規格化した国産ショウガ粉末が、龍泉堂が現時点で届出サポートを手掛けている第3の機能性表示食品対応素材だ。
龍泉堂では以前から、2種類の国産しょうが粉末の原材料販売を行っていた。1つは、「黄金(こがね)しょうが粉末」。これは高知県産の「黄金しょうが」を原料にしたもの。もうひとつは、「赤香(せっこう)しょうが粉末」。こちらも高知県産の「赤香しょうが(土佐赤香)」を原料にしたもので、それぞれ一般的なしょうがと比べ、ジンゲロールやショウガオールといった辛み成分や香り成分が多く含まれているとされる。
両素材とも原料を乾燥、選別し、洗浄後に乾燥、殺菌、粉砕して粉末化したもので、ジンゲロールなどをターゲットにした抽出物ではない。だが、「黄金しょうが粉末」は6-ジンゲロールが、「赤香しょうが粉末」は6-ジンゲロールおよび6-ショウガオールがそれぞれ規格化されている。同社では、そうした国産ショウガ粉末を以前から取り扱っていた。
機能性関与成分含量を調整
一方、それぞれ単体のままでは機能性表示食品対応素材になり得なかった。機能性関与成分の含有量が足りなかったからだ。
そこで同社では、両素材をブレンドするなどの調整を行うことで6-ジンゲロールと6-ショウガオールの含有量を管理。これにより、両機能性関与成分の研究レビューに基づく1日あたり有効摂取量(6-ジンゲロール2.835mg、6-ショウガオール0.23mg)を摂取できるようにした。
「抽出物と比べると(原材料としての)配合量を多くする必要はあるが、加工の手間がさほどかからない乾燥粉末だから、抽出物よりもコストパフォーマンスに優れる」と同社では話す。
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