小野薬品工業、投資会社を設立 ヘルスケア分野ベンチャー企業に投資
小野薬品工業㈱（大阪市中央区、相良暁社長）がヘルスケア分野のベンチャー企業を対象にした投資事業を開始した。新たに立ち上げたコーポレートベンチャーキャピタル（CVC）を通じ、医薬品事業以外のヘルスケア分野ベンチャー企業に投資する。投資規模は、同CVC設立以前の投資額を含め50億円。19日に発表した。
小野デジタルヘルス投資合同会社を設立
小野薬品工業は19日までに100％子会社「小野デジタルヘルス投資合同会社」（東京都中央区）を設立。デジタル技術を活用し、疾病予防やQOL（クオリティ・オブ・ライフ）の向上など、健康に関する社会課題の解決に取り組むベンチャー企業に投資する。こうしたベンチャー企業との共創を進めることで、医薬品以外のヘルスケア領域において新たな価値を提供していきたい考えだ。
小野デジタルヘルス投資合同会社では、ベンチャー企業の事業ステージや拠点を問わずに投資を行うという。「国内外の有望なベンチャー企業と、当社および関係会社との協業等を通じて、健康寿命の延伸と持続可能な社会の実現に取り組む」としている。
小野薬品工業は20年5月、創薬関連のバイオベンチャー企業への投資を行うCVCを米国に設立していた。
（冒頭の画像：小野デジタルヘルスのホームページ）
