小林製薬問題渦中の4月、約16%減 【家計調査】一方で無職世帯は増加に転じる
総務省統計局がきょう7日発表した4月の家計調査(2人以上世帯)によると、サプリメントなど「健康保持用摂取品」の1世帯あたり消費支出は968円だった。
名目の前年同月比は15.7%のマイナス。減少は4カ月連続で、前の月から減少率が6.8ポイント拡大した。
健康保持用摂取品の1世帯あたり消費支出が1,000円を下回るのは1月以来、3カ月ぶり。
世帯別に見ると、勤労者世帯の落ち込みが大きく、1世帯あたり消費支出は658円と、今年1月以降の最低額を記録。名目の前年同月比は30.8%マイナスと大幅に落ち込んだ。減少は2カ月連続。前の月も約20%超の減少だった。
小林製薬㈱(大阪市中央区)が販売していた機能性表示食品のサプリメントに生じた健康被害をめぐる報道が過熱したのは3月下旬以降。4月はその煽りで、健康保持用摂取品全体の消費支出が落ち込んだ可能性がある。
だが、主要消費支出層と見られている無職世帯の4月の消費支出は1世帯あたり1,430円。名目の前年同月比は4.4%のプラスと4カ月ぶりに増加に転じた。ただ、前の月との比較では約300円超減少した。
4月の1世帯あたり消費支出は全体で31万3,300円だった。物価変動の影響を取り除いた実質の前年同月比は0.5%増と、微増だが1年2カ月ぶりに増加した。名目では3.4%のプラス。
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