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小林製薬、12月期第1四半期決算短信発表

小林製薬㈱(大阪市中央区、小林章浩社長)はこのほど、2021年12月期第1四半期(21年1月1日~3月31日)決算を発表した。
 売上高は対前期比5.1%減の302億6,900万円、営業利益は3.8%減の46億8,900万円だった。

 同社では、「“あったらいいな”をカタチにする」をブランドスローガンに、消費者のニーズを満たす新製品の発売や既存製品の育成、今後の成長事業への投資に努めてきた。

 国内事業は、売上高は前年同期比9.8%減の235億8,100万円、セグメント利益は同2.0%減の42億9,200万円だった。漢方薬『ライラック』、機能性表示食品のサプリメント『血圧ヘルプ』、スティック芳香剤『Sawaday 香るStick SAVON』など、昨年春に9品目、秋に14品目の新製品を発売し、売上に貢献した。また、新型コロナウイルスの感染予防対策として、除菌・衛生関連用品の需要が昨年から続いており、『メガネクリーナふきふき』、『ハナノア』、『オードムーゲ』などが好調に推移した。

 一方、訪日外国人の減少にともない、インバウンド需要が大きく減少。さらに、外出自粛や飲み会の減少、マスク着用による風邪・インフルエンザ罹患者の減少などで、口中清涼剤『ブレスケア』や、貼るタイプの冷却シート『熱さまシート』などが減収となった。

 国際事業は、売上高は同13.0%増の57億4,500万円、セグメント利益は同33.6%減の2億4,000万円だった。米国・中国・東南アジアを中心に、カイロや『熱さまシート』、外用消炎鎮痛剤『アンメルツ』などを販売しており、広告や販売促進など積極的に投資することで売上拡大に努めた。また、昨年の暖冬の反動に加え、今年は各国で気温が低下したことで、米国や中国を中心にカイロが増収となった。さらに、昨年10月に実施したM&Aによって、同社連結子会社となった米国のAlva-Amco Pharmacal Companies,LLCが売上に貢献した。

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