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小林製薬、新たに11件の報告漏れ 同社の紅麹サプリめぐる死亡疑い、113件に

 小林製薬㈱(大阪市中央区、山根聡社長)は13日、同社で製造した紅麹原材料を配合したサプリメントによる健康被害問題をめぐり、厚生労働省と大阪市への報告が漏れていた死亡疑い事例が新たに11件見つかったと発表した。発表後、オンラインで開いた記者会見で山根社長は、「社内における情報の連携に不備があった」と釈明しつつ謝罪し、被害者に対する「補償を最後までやり切る」ために、健康被害を正確に把握するための体制整備を再度徹底すると述べた。

 同社の発表によれば、今回の報告漏れは、被害者への補償を今月19日から本格的に始めるために、顧客情報を一元管理するデータベースを「再点検」していた中で判明した。同社の紅麹関連製品との関連が否定できない場合は健康被害情報として広く厚労省などに報告する、という社内での取り決めが徹底されていなかったため、報告に漏れが生じたという。

 厚労省などへの報告の不備が相次いでいることについて山根社長は、「それぞれ事情が若干異なる。少なくとも前回と今回については、事案が発覚してからの大混乱の中で、人員体制が追い付かないことがあったと思う」と釈明し、再発防止のために、健康被害情報を取りまとめる「安全管理部門」や「お客様相談室」など関係部門の人員増強を進めていると説明した。

 報告漏れが新たに発覚した死亡事例11件のうち5件は、関連製品を摂取していなかったことを確認しているという。残り6件のうち2件は摂取の有無を調査中。他の4件については医師などに対する詳細調査を進めるという。

 今月8日時点で、同社が販売した紅麹サプリメントの摂取との関連を否定することのできない死亡疑い事例は、今回判明した報告漏れも含めて113件に上る。死亡疑いの件数が増え続けていることについて山根社長は会見で、「非常に重く受け止めている」とだけ語った。

【石川太郎】

(冒頭の画像:新たな報告漏れ公表後にオンラインで記者会見を行う小林製薬の山根社長)

関連記事:小林製薬、健康被害情報の報告遅れまた
    :小林製薬、紅麹原料で報告漏れ 供給先52社のうち1社、173社のうち4社が該当

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