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小林製薬、国際事業の売上が29.3%増

小林製薬㈱(大阪市中央区、小林章浩社長)はこのほど、2021年12月期第2四半期(21年1月1日~6月30日)決算を発表した。
 売上高は対前年同期比1.3%増の670億5,200万円、営業利益は同0.2%増の102億4,000万円だった。

 同社では、「“あったらいいな”をカタチにする」をブランドスローガンに、消費者のニーズを満たす新製品の発売や既存製品の育成、今後の成長事業への投資に努めてきた。

 国内事業は、売上高は同3.4%減の546億5,500万円、セグメント利益は同0.7%増の102億4,300万円だった。 口腔内を殺菌するトータルケアハミガキ『ゼローラ』、紅麹を機能性関与成分とした機能性表示食品の『紅麹コレステヘルプ』、マスク専用スプレー『のどぬ~るマスク ムレ感対策』など、14品の新製品を発売し売上に貢献した。また、新型コロナウイルスの感染予防対策として、除菌・衛生関連用品の需要が昨年から続いており、水ぎわの黒ずみ発生を抑え、掃除が楽になる液体タンククリーナー『液体ブルーレット除菌EX』、痛くない鼻うがい簡単にできる『ハナノア』などが好調に推移した。

 一方、訪日外国人の減少にともない、インバウンド需要は大きく減少。さらに、外出自粛や飲み会の減少、マスク着用による風邪・インフルエンザ罹患者の減少などで、口中清涼剤『ブレスケア』や、冷却つぶ配合の貼るタイプの冷却シート『熱さまシート』などが減収となった。

 国際事業は、売上高は同29.3%増の108億3,300万円、セグメント損失が5億2,400万円だった。米国・中国・東南アジアを中心に、カイロや額用冷却シート『熱さまシート』、外用消炎鎮痛剤『アンメルツ』などを販売しており、広告や販売促進など積極的に投資することで売上拡大に努めた。また、昨年の暖冬の反動に加え、今年は各国で気温が低下したことで、米国や中国を中心にカイロが増収となった。さらに、昨年10月に実施したM&Aによって、同社連結子会社となった米国のAlva-Amco Pharmacal Companies,LLCが売上に貢献した。

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