小林製薬、国内全従業員がChatGPT活用へ 「全社員アイデア大会」を皮切りに、国内約3,200人が本格利用開始
小林製薬㈱(大阪市中央区、小林章浩社長)はこのほど、国内全従業員がChatGPTを活用すると発表した。グループ会社を含む国内の全従業員約3,200人を対象に、日本マイクロソフト㈱(東京都港区)が提供する Azure OpenAI Service を活用して自社開発した、社内AIチャットボット「kAIbot(カイボット)」の運用を開始した。
同社は、「私が“あったらいいな”をカタチにする」を中期経営計画のテーマに掲げ、社員1人ひとりのデジタルリテラシー向上、DXによる「あったらいいな開発」の刷新、デジタルを搭載した新製品の創出を目的にDX推進を加速させている。
トレンドの変化や多様化が進む顧客ニーズにAI技術を活用して素早く対応することを目的に開発された「kAIbot」は、厳格なセキュリティ基準の下で運用されており、日常業務で利用しているGoogle Chatを使用することで、全従業員が慣れた環境下で安心・安全に新製品のアイデア創出や業務効率化に向けて活用することができる。
システム導入の対象となる国内全従業員は、22日に開催される同社の「全社員アイデア大会」で「kAIbot」使用し新製品のアイデアを考え出すことを皮切りに、通常業務内でも積極的に利用していく。新製品開発に関わる特定の部署だけではなく、国内全従業員をシステム導入の対象とすることで、全社でDXリテラシーを高めながら、“あったらいいな”を生み出す風土を加速させることが狙い。
同社では、今後はAI活用においてさまざまな角度から議論し、システム自体の検証も重ねながら、継続的にバージョンアップをしていくとしている。
(冒頭の写真:昨年までの全社員アイデア大会の様子/同社リリースより)