富士経済、20年に機能性表示食品の国内市場3,000億円突破と予測
<一方、トクホ国内市場は3,400億円に縮小の見通し>
総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区)は14日、機能性表示食品の国内市場規模について、2020年に3,000億円突破が予測されるという最新の調査結果を発表した。
調査は機能性表示食品、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品の国内市場を対象に実施。その結果を「H・Bフーズマーケティング便覧2020 №3 機能性表示別市場分析編」としてまとめた。
調査結果によると、機能性表示食品の国内市場は19年が2,547億円の見込み(18年比17.4%増)。20年が3,007億円(同38.6%増)と予測している。食品形態別で見ると、ドリンク類やサプリメントが伸びると予想。明らか食品は、ヨーグルトの上位商品がリニューアル時に機能性表示食品としての展開を取りやめたことから、大幅に縮小するとみている。
一方、トクホの国内市場は、19年が3,479億円(同3.3%減)の見込み。20年は3,400億円へと、さらに縮小すると予測している。機能性表示食品との競争激化や、乳酸菌ブームが沈静化したことで市場環境が厳しさを増しているという。