子宮体がんリスクをコーヒーが低減の可能性も
食品安全委員会は19日、2018年度食品健康影響評価技術研究成果発表会を都内で開催した。大阪大学大学院医学系研究科の祖父江友孝教授は研究結果に基づき、「アクリルアミドの主な摂取源はコーヒーや緑茶だが、子宮がんなどではコーヒー摂取でリスクが下がった」と報告した。
同氏は、大規模コホート研究データを用いて解析した結果、アクリルアミドの摂取源として、コーヒーや緑茶などの飲料が約50%寄与していたと説明した。
一方、食事由来のアクリルアミド摂取量による乳がん罹患リスクの増加は認められなかったという。また、子宮体がん罹患リスクについては、コーヒー摂取量で調整すると負の関連は見られなくなったと報告した。
同氏は、「コーヒーはアクリルアミドの主な摂取源だが、コーヒーに含まれる何らかのがん抑制因子が関与して、リスクを抑えているのではないか」と述べた。
(写真:19日開催の発表会)