妊活サプリのゼネラルリンクに課徴金193万円
消費者庁は23日、「妊娠率190%UPも!」などとうたって妊活サプリを販売していた㈱ゼネラルリンク(東京都渋谷区、廣瀬真一郎社長)に対し、景品表示法違反により課徴金193万円の支払いを命じた。
対象期間は19年11月25日~20年4月17日まで。同社は2021年7月26日までに違反金を支払わなければならない。
同社は昨年11月25日~今年2月5日まで、自社ウェブサイト「nenne」で、マカエキス末などを配合したサプリメント『マカミア』を販売する際に、違法な広告を展開。「大学教授をはじめとする共同研究チームによる機能性試験において、授かり率が190%高まることが示されました」、「私はこれで、授かりました!」などと事実と異なる表示を行っていた。
また、「妊活ガイド」「妊活マカガイド」「不妊対策ガイド」と称するサプリメントのランキングサイトでも、「妊娠率190%UPも!?今話題の妊活サプリ総合ランキング!」などと表示。消費者庁の調べによると、これらのランキングサイトは第三者による運営を装っていたが、実際は同社が運営し、商品を第1位に据えていたという。
同社から提出された表示の裏付け資料は、合理的な根拠資料とは認められなかった。消費者庁は当時、「動物実験であり、サンプル数も少なく、またデータ処理が正しくなかった」と説明。3月10日、妊活サプリの販売事業者として初めての措置命令となった。
(写真:消費者の配布資料より)