夫の喫煙本数が多いほど糖尿病リスクが上昇
(国研)国立がん研究センターの研究グループは23日、コホート研究により、たばこを吸わない女性で夫の喫煙本数が多いほど、受動喫煙によって糖尿病のリスクが上昇することがわかったと発表した。
研究は、1990年と93年に全国9地域に在住していた40~69歳のたばこを吸わない女性約2万5,000人を対象に実施。同居する配偶者の喫煙状況や職場などでの受動喫煙と、糖尿病発症との関連性について分析した。
研究開始時と5年後のアンケート調査で、たばこを吸ったことがない女性のうち334人が糖尿病を発症し、続く約5年間で374人が発症した。夫が吸う1日当たりのたばこの本数が多いほど、女性の糖尿病発症のリスクが高くなる傾向が見られたと報告している。